少しずつですが、子供たちにも笑顔が戻ってきました。(遊んでいるのは、がんばれ東日本!の建築職人さん)
←コチラは4月初旬頃の写真です。
子供たちが瓦礫の中を走っている光景を見る度に胸が痛みました。
幼い小学校低学年の子供が、自分の体より大きなランドセルを背負って
瓦礫の中を1人で通学している姿を見ると涙が出そうになります。
私も小学生の娘がいます。
自分の子供と脳裏でかぶって想像してしまい何とも言えない心境になります。
声を掛けるにも、子供からすれば 知らないオジサンだから
恐れさす事になっても悪いので、声を掛けられませんが
何処まで帰るの? というくらい家も何も無い瓦礫の中を
トボトボと歩いている姿を見かけます。
賛否両論あると思いますし、私が意見する事では無いですが、
ココに子供を住ませたままで良いのか?
それとも、経験や勉強になるから良いのか?
親の事情もあるでしょうから、判断は10人10色でしょうけれども
見ている私は複雑な心境になってしまいます。
動物までも元気が出てきました。
←コチラは4月初旬頃の写真です。
実はこの犬は、石巻大街道南地区で唯一生き残った
ペットの犬です。
この地域は全てが津波に呑み込まれました。
しかし、この犬は震災3日後に
立て掛かっている自動車の上で発見されて
飼い主さんに保護された犬です。
震災後数週間は絶対に地面に降りてきませんでした。
犬もよほど怖かったのでしょう。
数週間は屋根の上で生活していました。
いくら、下から呼んでも絶対に降りてきません。
2階の部屋で餌を食べ、屋根の上を散歩でした。
犬まで脅かす津波のバカ!
人間はもちろん、全てを飲み込んだのです。
しかし、今では子供も犬も時間の経過と共に街も心も少しずつ改善していっている様に実感出来ます。
瓦礫がキレイに片付いてきているのは、目に見えて実感出来ますし、ホント2ヶ月前とは全く異なる光景になっています。
しかし、まだまだ実情は完全復興には、ほど遠い状態です。
震災直後のテレビは100%震災の番組でしたが、今は1日に数%程度の時間しか報道されません。
しかし、被災地の復興状況は逆に数%程度しか復興出来ていません。
テレビや新聞で見なくなったから、勝手に復興されている訳ではありません。
まだまだ、被災地で頑張っている人の数は変わらないのです。
皆さん、被災地の事を忘れないでください。勝手に過ぎ去った事にしないでください。
まだ、私達は 床下のヘドロを掃除しています。
まだ、私達は 壊れた建物を修理しています。
まだ、私達は 電気の付かない家の電気を灯す復旧工事を行っています。
まだ、私達は 水道から水の出ない家の水を出す復旧工事を続けています。
まだ、私達は お風呂に入れない家のお風呂の復旧工事を行っています。
いつまで続くか検討が付きません。 半年? 1年? そんな事を考えている暇はありません。
目の前の困っている人を助ける。本脳のみで動く人間の建築職人団体なのです。