【あくまで、私の個人的思想です。】

現在、私たちは東北で仮設住宅の建設や、地震、津波で壊れた家、建物のボランティア復興を行っています。

そこで、職人さんが足らない場合がよくあります。
(タイミング次第で余る時もあるのですが。。。)

そんな時には現場にいる皆で 知り合いの職人さんに一斉に電話して「東北まで来てくれないか?」と誘います。
東京、名古屋、大阪などから気軽になかなか来てくれません。

先日も電気屋さんの職人さんが、どうにも足りなくて困って電話掛けまくりましたが見つかりません。
そこで、東北地元の電気技術振興協会や、電気工事組合に問合せてみました。

答えは

・忙しい
・値段が(安いので)合わない
・宿泊費は不要なので、その分の金額を上乗せしてくれるなら考える。

いやいや、地元の方が地元の工事をするのでしょ!

みんな、忙しくても、値段が安くても全国から集まって来てくれているのですよ。
地元の方がそんな事言ったら駄目でしょ。という気持ちになりました。

それにしても、人間とは勝手な心理が働くものですね。

もし、自分の親や子供の家が津波で流されたら必死になるでしょう。
家財道具が全部流されると、自分の家の家財道具を半分あげても良い気持ちになるでしょう。

他人なら、なかなかそんな気持ちになりませんね。

テレビやマスコミで見ても、気持ちはあるけれど行動は出来ない方が多いのでは。。。

私達、実際に被災地で動いている者からすると、
「全国の職人は何をしてるのだ! 自分さえ良ければ良いのか! 自分の給料さえ入れば良いのか!」
ボランティアで作業をしている職人さんも沢山いるのです。

日本全国に何十万人、何百万人といるはずなのに、自分の個人の給料しか見えていない。
私達の活動に実際に参加しているのは数百名。

みんなで分かち合えれば、個々の負担も減るのになぁと考えます。

被災者の方からよく聞く言葉が
「なぜ、私達だけこんな目に合わなければいけなのだ!」

本当にそうですよ。もう、震災は起こってしまったのだから、この苦しみは日本全部で分かち合うべきですよ!
・良い人も被災され亡くなられた方もいます。
・悪い事ばかりしている人でも震災に合わずに済んだ方もいるでしょう。
同じ日本人、人間ならこの苦しみを分かち合うべきですよ!

それが出来ないのも人間なのですかねぇ。。。

家財道具が全部流れた方に、自分の家財道具を半分差し上げられないのが人間ですかねぇ。。。

もう一度、被災地の人の苦しみを考えましょう。
マスコミの報道が減ってきたから、被災地の人の苦しみも減った訳ではありません。