ニューヨークからのメールが届いたのでご紹介させていただきます。
 

突然のメッセージにて失礼いたします。
ニューヨーク在住で音楽関係の仕事をしております。
 
昨年3月11日の震災の直後、こちらニューヨークの日本人向けのテレビ番組で
ある日系のスーパーマーケットが、レジのカウンターに募金箱を置いたというニュースが流れ、
「私達に出来ることはこれくらいです。」という一人の店員さんの言葉に心を打たれました。
 
 
3月27日に既に予定されていた馴染みのライブハウスでの私自身の演奏で、
お客さんがビールのおつりやポケットの小銭を寄付してくれればという思いから
募金箱をステージの脇に置かせてほしいと店長に頼んだところ、そこからみるみる話が膨らみ、この晩の演奏が
“Fundraiser For Japan’s Earthquake Victims”と銘打った募金コンサートに変更され、
http://www.myspace.com/hirosuzuki/photos/40152630#%7B%22ImageId%22%3A40152630%7D
キャパ50人程度の店ながら超満員になり最終的に合計約$2500を
ジャパン・ソサイアティに寄付することができました。
http://www.japansociety.org/
 
あれから一年が経ちましたが、
私の心の中から「日本は大丈夫なのかな。」、「被災地の子供達はどうしてるのかな。」、というような
自分の生まれ育った国を心配する気持ちが変わることはありません。
 
昨年3月27日と同様、
出来ることがあるのならためらわずにやりたい、
しかしあれから1年という時間が経過しているのは確かですし、
では自分が出来ることを今現在最も有効に活用してもらうには
どうすればいいだろうかと思い、
いろいろ情報を集めいるところにある友人から貴方HPを紹介されました。
 
お忙しい中大変に申し訳ないのですが、もしよろしければいくつか質問させてください。

以下が、返信した内容です。
 
1)現在、石巻市にはどれ位の御宅が貴方対策本部の支援を待っているのでしょうか?
 
A:無限に支援を待っている人はいますが、現在は私たちの資金が無いのでボランティアの人員も減少して
 ほとんど対応できていない状況です。又、被災者の方の中でも支援慣れしてしまい、
 あつかましくなっている方が多いのも現状です。
 家族を多数亡くされ、多額のお金を国からもらって、
 毎日パチンコ、居酒屋で遊んでいるのに、家の修理費を無料でしてほしい。
 このような方もいる中、誰が被災者で何が正しいのか困惑状態です。
 
 
2)今までにどれ位の御宅が52万円の助成金を受け取ったのでしょうか?
 
A:52万円というのは県や市によっても金額は異なります。
 半壊の住宅に当てられる費用ですが、正しくは現物支給なのです。
 市の指定業者が52万円分の修理をしてくれるという事です。
 現実は52万円ではシステムキッチンも買えるかどうかの金額です。
 壁、床、天井が無い家にキッチンだけ購入しても住めません。
 津波の被害に合われ残っている家は1階は全壊です。
 52万円以上の修理が必ず必要です。平均1千万円レベルでしょう。
 市の指定業者から、柄の悪いブローカーに渡り、素人の集められた営業マンが見積もり、
 全国の仕事のない低レベルの職人が修理。が現状です。
 4次5次受けが修理をするのですから法外な修理費用です。中抜きが激しいのです。
 私達に問い合わせてくる被災者の方の例で
 「市の見積もりで1000万円の修理費が必要だから諦めて放置してる」という家を見ましたが
 どう見ても200万円程度で直るので修理してあげた例もあるほどです。ひどい現状です。
 
3)石巻市同様に復興が急がれる市は、例えば宮城県だけで、どれくらいあるのでしょうか?
 
A:海沿いの地域は全滅です。ただ海沿いでも範囲が広い狭い、大きい小さいはあります。
 
海外の方も大変心配されている方も多いです。
そして、がんばれ東日本宛てにメールをくださる方も多いです。
何と返信すれば良いのか悩む事も多々あります。あくまで個人の感想でしか返信できませんが
私の把握している内容と、私の知っている真実を伝えています。正しいかどうかは定かではありませんが。。。