2011/8/27の被災地の状況です。

とある、被災地の住民さまからの情報を元に掲載させていただきます。

・2011年5月
 役所に行けば、住宅が流された分や死亡された方の保証のお金が出ると聞き、役所に申請に行く。
 朝8:30から、1日に100人しか受付は出来ないとの事。
 朝8:30に行くと沢山の人が並んでいて、まだ8:30なのに「本日、受付終了」との事。どうなっているのやら?
 毎日朝早くから並び続けて数日目にやっと申請が出来た。

・2011年6月
 何のお知らせも無く、「◯◯県」からの振込名義で50万円の入金がある。
 通帳記入に行って初めて気が付いた。何の費用なのか分からない。
 又、後日いつの間にか「都道府県財・・・」という所から100万円の入金がある。何の費用なのか分からない。
 
・2011年7月
 何のお知らせも無く、「◯◯市」からの振込名義で815,000円の入金がある。何の費用なのか分からない。
 
・2011年8月
 何のお知らせも無く、「◯◯市」からの振込名義で1,315,000円の入金がある。何の費用なのか分からない。

この方は、合計で363万円を県や市からいただいていますが、
家を流されて全てを失い、祖母も流され行方不明の状態のままの方です。それを申請されてこのような金額の状況です。

被災者の死亡時の金額は県や市によって異なる場合もあるようです。
家屋倒壊の保証の金額も県や市によって異なる場合もあるようです。

この方は
「死亡金額や家の全損の金額も、1度に支払われず何度かに分けて支払われると聞いた。」と、言われていました。

金額が、少ない多いは個人の感覚であって私のコメントは差し控えます。
支払いのスピードに関しても同様です。

ただこの方は、現状はお金には困っていないとの事ですが、今後が不安だと言われていました。
仕事も無いし、住む所も無い。
現状は仮設住宅に住まれていますが、2年以内に出ていかなくてはいけないので
お金を貯めて、元の様な家を購入して住む事は無理だと言われていました。

お金も使う店が無いので、それほど生活費も掛からないとの事です。

「何か欲しいものがありますか?」という質問に対して「今は何も無い。」との回答でした。

細かな不便さは多々あるそうですが、
・ポストが無いので、となり町まで行かなくてはいけない。
・洗濯物を干すスペースが狭いので、外に物干し場を作ったが冬が不安。
・収納スペースが狭いので、部屋にものが溢れて寝るスペースが狭い。
・お盆に親戚が集まるのに、家(仮設住宅)に入りきれない。又、泊まってもらう事も出来ない。(周辺に宿も無い)
・洗濯バサミを買うのに、となり町まで行かなくてはいけない。
・支援物資は全く無くなった。
  等々

やはり、普通にあるものべきものが全て津波にさらわれたので何も無くなり、
現状復帰の回復が出来ていなくて、不便な事が多々あるようです。

行政の早期復興活動が進まないと、不便さは取り除けないようです。
例えば、土地の確保+アパートや住宅の建設、商業施設や交通(駅や電車)の復旧など。

私達個人に出来る事は限界がありますので、今後はスムーズに上記のような事が進む事を願う
又は、出来る事をするのが最善の支援活動かと思います。

又、個々により思いや考えは異なりますので、被災地全域に当てはまる内容とは受け止めないでください。